先日のクリニック受診日。
就学相談用に受けた約3年ぶりの発達検査の結果が出ました。
今回受けたのはウィプシというWISCの幼児版です。
得意と苦手の差がなんと60近くもある!
想像以上にでこぼこでした。
これは本人本当に今まで辛かっただろうな😭
語彙力が高く言語理解が高い。
知覚推理と処理速度が低め。
言語力が高いがためになかなか気付かれない低めな部分。
得意と苦手な分野が分かって就学前にウィプシを受けて本当に良かったと思います。
センシティブな内容なので、
子供の数値をブログでアップしてよいものかとても悩みましたが、今の私と同じように就学やウィプシの結果に悩んでいる方もいらっしゃるかもしれない、
そんな方々の参考になれればと思いアップすることにしました。
【思った以上に低かった全検査の数値、知的障害はあるのか?】
まずは、検査結果から…
【言語理解】88
【知覚推理】61
【処理速度】65
【語い総合】116
【全検査】65
主治医の先生は開口一番、「こちらの数値は気にしないでください」と全検査の数値を指さして仰いました。
全検査65…。
前回受けたK式発達検査ではDQ88だったのでそれだけ見るとかなり下がっています。
DQとIQで見方も違うので一概に比べられないのかもしれません。
しかし下がった事実だけ見ると正直ショックを隠せません。
続けて先生は、「『語い総合』の点数が高いのですが、こちらの検査はオプションになるため、全検査の数値に含まれておりません」と仰いました。
ふむふむ…どうやら、オプションなる検査があり、その点数が年齢相応、もしくは年齢以上ではあるけれど、全検査の数値には含まれていない模様…。
そしてこの『語い総合』と『言語理解』の得点が高いため、今すぐ知的障害の診断を出して知的級という訳ではないとのことでした。
なぜなら、語い総合と言語理解が高いので、今後学年が上がるにつれて知覚推理の力も上がってくるでしょうとのこと。
今は問題の意味を正しく理解できずに独特の解釈をして答えていたものも、年齢が上がるにつれて問題の意図を正しく読み取れるようになってくると仰っていました。
この『知覚推理』という項目は、大人でも難しい問題だと思います。
これからウィプシを受ける方のためにも、あまり問題については触れない方が良いと思うので、詳しくは書きませんが
長男は、とある質問に見事な長男節で答えました。
例えがなくて分かりづらくて申し訳ありません。
長男の答えを聞いて、大人の私たちでもそう答えてしまいそうだなとは感じました。訪問にきてくださっているOTさんも、知覚推理の問題は難しいですよねと仰っていました。
【ウィプシの発達検査から見えてくるもの】
話を検査結果に戻します。
主治医の先生が仰っていたことをまとめると…
◎『語い総合』が年齢以上だがオプション検査のため全検査の数値に入っていない
◎年齢が上がるにつれ『知覚推理』の力も上がってくる
◎今すぐ知的障害の診断を出して知的級というわけではない
◎各項目のばらつきが大きい
◎2歳で受けたK式発達検査の時と凹凸のパターンは変わらない
◎本人のペースに合わせて学べる環境を整えてあげる
◎療育手帳について伺うと、今すぐと言うわけではなく、早くとも年長さんの終わりか小学校上がってから今度は田中ビネーで検査をする
◎言葉の指示の理解や質問力などは強みの部分
◎目で見る視覚的な力は弱い
です。
もう少し細かくみていきましょう。
【言語理解・語い総合】
言葉が長男の強みであり年齢相応、語彙に関しては年齢相応以上の結果となりました。
長男の中では語彙が1番強い力です。
ただし、悲しいかな全検査(IQ)の数値には含まれておらず…💦
言語理解の中では、推理やなぞなぞなど、抽象化は苦手、具体的なやりとりはOKということでした。
単語や言葉の意味は、初めてのものは迷ってしまいますが、例をあげてあげると答えられるという結果でした。
【知覚推理】
こちらは長男の中で弱い力になります。
言葉で説明できるようなものや、意味のあるものに関してはよくできていたそう。
◎図形・積み木…おしい。1部反転など細かいところがちがう。
細かい形をとらえる力がまだ育っていない。
◎絵の概念…仲間になる絵など、教示の理解が難しい
こちらの知覚推理にもオプションの検査が入っていました。絵の完成と組み合わせです。
そちらはまた点数が高かったのですが、オプションのため全検査の数値には入らず…ことごとくおしい長男。
知覚推理に関しては、質問の意味など、言葉で説明してあげる、言葉を追加してあげると本人もわかりやすいとのことでした。
【「処理速度」書字障害(ディスグラフィア)はあるのか?書字や板書の対策について】
次は処理速度です。
こちらも長男の弱い力になります。
似ている図形で間違いがあったり、書くのがゆっくりでゆがみが多いとのこと。
こちらは、小学校へ上がった時に黒板写しの配慮が必要になってくる部分です。
◎ゆっくり時間を長めにとってもらう
◎写真を撮ってよいことにしてもらう
◎書く量を減らしてもらう
などの配慮が必要とのことでした。
また、目で見たものを素早く処理する力が弱いので、似た図形や記号の見分け方が難しいということも明らかになってきました。
こちらは、今後文字を学習していく上でつまづきの原因となることもあるそうです。
対処法としては、
◎書きの速度がゆっくりなので前述した板書の配慮が必要
◎ただ単に記号的に繰り返し反復的に書いていくやり方はNG
◎文字の特徴を言葉で説明したり意味づけしてあげる(語呂合わせなども)
◎大きめに印刷してあげる
◎部分的に色分けしてあげる
などの対策があります。
また、主治医の先生に書字障害があるのかたずねたところ、書字障害の正確な診断は小学校3年生頃からになるとのことでした。
今は字を書くことが嫌いにならないよう、点つなぎやぬり絵など楽しくできるものをやる、ゆっくり見ていってあげることが大切だと教わりました。
文字をきれいに書くことにこだわりや完璧を求めるお子さんは多いとのこと、長男も然り。
少し線がまがったりはみ出たりするだけで怒ります。
この対策としては、
それくらいは大丈夫と伝える、
崩れていても指摘は少なめに、
間違いを放っておいて良いわけでもないので難しいところだが、綺麗に書けたことを褒めすぎない、ほどほどにとのことでした。
【まとめ】
正直、思った以上に凸凹が大きくオプション検査以外の数値が低く出てショックを受けました。
主人とも、長男のいない時に「全検査の数値だけみると軽度知的だよね」と話したりもしました。
ただ、主治医が仰ったように言語が高いので全検査の数値は気にしないでおくこと、本人のペースで学習に取り組める環境を、とそこが大事だと思います。
気を取り直して本人にあった支援や環境を選んであげることを第一に考えよう☺️
主治医のお話でも今すぐ知的の診断を出して知的級という訳ではないとのこと。板書や文字の学習など配慮が必要だと思うので本人のペースで学べる情緒級への進学を希望することにしました。
長男の強みと弱みが分かり、何に配慮が必要か理解でき、長男のペースに合わせた学習環境が必要と分かり、就学前のこの時期改めて発達検査を受けて良かったと思います。
得意な言語は長男の弱みである知覚推理や処理速度の弱みをカバーしてくれるでしょう。
得意なことも伸ばしていきつつ、苦手なことも嫌にならないよう楽しみながら底上げしていけるように関わっていきたいです。
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